脳炎の危険もある子どものインフルエンザを治すには

 インフルエンザにかかっても、栄養を摂って暖かくして休んでいれば、たいてい5日から7日程度で治ります。治すには十分に水分補給をおこない、絶対安静にして休んでいるのが大人の場合は一番という面もありますが、子どもの場合はインフルエンザ脳症になる可能性もなくはなく、肺炎や中耳炎といった合併症を起こしやすいので、小児科を受診したほうが無難です。豚由来の新型インフルエンザは、鳥インフルエンザに比べれば強毒ではないものの、年長児は急に呼吸困難になることもあるので、注意が必要です。例えインフルエンザが流行していて、典型的な症状があったとしても、インフルエンザかどうかというのは、医者の勘でわかるものではありません。現在はインフルエンザウイルス検出キットが開発され、5分から10分ほどで感染の有無がわかります。感染していることが判明したら、発症から2日以内であれば、タミフルやリレンザ吸入薬等の抗インフルエンザ薬が出されます。イナビル吸入薬や、重症の場合はラピアクタ点滴薬が使われることもあります。年齢によって、使える薬には制限がありますので、小児科医が症状を診ながら判断します。
 医者に連れて行くと、かえって感染が心配だからと自宅で療養する場合も、市販薬などを安易に使ってはなりません。解熱薬のアスピリンを飲ませると、他の病気が引き起こされる可能性があるからです。自己判断で薬を使わず、ひたすら暖かくして、水分と栄養補給を十分におこない、安静にさせていたほうが無難です。途中で高熱も出ますが、それは免疫細胞がウィルスと戦っている証拠です。免疫システムによる自然治癒力で、ほとんどの場合は全快していくわけですから。

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