インフルエンザの肺炎球菌性肺炎が多発と低体温は危険

 インフルエンザにかかったあとは、肺炎球菌性肺炎になりやすく、特に老人は注意が必要です。ウイルスに感染すると、肺の表面や気道の表面が傷つきます。肺炎球菌は健康な人の気道にも存在していますが、常在菌であっても抵抗力が落ちると活性化します。しかも気道の細胞が傷ついているため、肺炎球菌性肺炎にかかりやすい状況が生まれてしまうことになります。肺炎球菌には耐性菌が増えていて、50%から70%は薬が効きづらい菌となっています。肺の病気がある人や乳幼児では、肺炎球菌の保有率が高く、インフルエンザにかかったあとは特に注意が必要です。
 耐性菌が多いので、罹患しないことがなによりも大事です。しかし、わが国での肺炎球菌ワクチンの接種率は、わずか17%台であり、米国の67%に比べるとまだまだ不十分です。外国の調査によると、ワクチンの効果は絶大のようです。
肺炎球菌性肺炎の発症は63.8%も抑制でき、肺炎全体でも44.8%の抑制率でした。これは予防効果としてはかなり高い数字と言えます。
 新型インフルエンザで死亡した平均年齢は31歳となっていますが、30%以上は肺炎球菌性肺炎を合併したために死亡しています。若い世代でも予防接種は受けておくのが望ましいと言えるでしょう。
 他の対策としては、何よりもインフルエンザにかからないことです。低体温だとインフルエンザにかかりやすく、予後も良くないので、平熱を上げる努力を普段からおこなっておきましょう。体温は36.5度が理想です。免疫が最も良い状態に保たれる温度です。35度台は低体温で、免疫力が弱まりますので、筋肉を増やしたり、朝食を欠かさず摂るなどの努力をして体温を上げておくようにしましょう。

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